
蟹座の読書
@reads_kaniza
2026年6月17日
体の居場所をつくる
伊藤亜紗
読み終わった
身体的、あるいは社会的属性による生きづらさを抱える11人の、生きるための工夫。なぜか冒険小説を読んでいるような面白さを感じた。どの人も私の想像を遥かに超えた苦しみと共に生きているわけで、そう感じる事に正直戸惑った。これはもちろん他人事として楽しむという意味ではない!(そもそも体を持って生きている以上、この本に書かれていることは誰にとっても他人事ではない。)そうではなく、生きるって、生きられる範囲を確保するための試行錯誤そのものなんだ!という、根本に立ち返るような驚きの連続!世界は自分用にオーダーメイドされてないけど、自分自身の体から少しずつ周りをカスタムしていく。それって生き物の基本やん!そんなシンプルなことに気づかされる。
冒頭に出てくるワンちゃんと同じく、私も毎晩寝る体勢をモゾモゾ探るタイプなので、「居心地のよさ」、そして「居場所」というテーマは、この本を読む上で分かりやすさを与えてくれた。この世界のどこにだって、居場所は自分で作っていい。