
をんだ
@good-hondana
2026年6月15日

いけない (文春文庫)
道尾秀介
読み終わった
この著者の作品はこれ以外に「向日葵の咲かない夏」しか読んだことがないけれど、どうもこの人が大切にしているのは、人間の自分が信じている世界に固執する性格にスポットがあてられているように思った。
過去を美化したり、都合よく解釈して自分を正しい側に置いたり。そんな哀しい性が儚さとともに、どこか光を放つように見える。
いや、捨てたのではない。守ったのだ。こうであると信じていた自分の世界を守った。違う、こうであってほしいと願う世界に、本当の世界を近づけようとした。
238〜239ページより抜粋
