RIYO BOOKS "チャリング・クロス街84番地" 2021年12月25日

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2021年12月25日
チャリング・クロス街84番地
チャリング・クロス街84番地
ヘレーン・ハンフ,
江藤淳
毎年春になると書棚の大そうじをし、着なくなった洋服を捨てちゃうように、二度とふたたび読むことのない本は捨ててしまうことにしています。みんなこれにはあきれていますが、本に関しては友人たちのほうが変なのです。彼らはベストセラーというと全部読んでみますし、しかもできるだけ早く読み通してしまうのです。ずいぶん飛ばし読みをしているのだと思います。そしてどの本もけっして読み返すということがないので、一年もたてばひと言だって覚えていません。それなのに、友人たちはわたしが紙くずかごに本を捨てたり、人にあげたりするのを見ると、あきれかえります。それを見守る彼らの目付きときたら、本というものは買って、読んだら、書棚にしまって、生涯二度とひもとかなくていいの、でも、捨てたりなんかしちゃだめよ!まして、ペーパー・バックでない本はだめ!と言ってるようなの。なぜいけないのかしら。世の中に、悪書や二流の書物ほど軽蔑すべきものはないというのがわたしの意見です。
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