みい
@booklog_2026
2026年6月16日
赦しへの四つの道
アーシュラ・K・ル・グィン,
小尾芙佐,
鳴庭真人
読み終わった
彼女は常にフェミニストだったと思うけど、本作品は特にその面が強く出ていたと思う。惑星ウェレルとその植民惑星イェイオーウェイを舞台にした、交錯し合う四つの話は、女性の怒りと解放がメインテーマだったように思う。
高度な男尊女卑社会である二つの惑星には凄まじい女性差別と暴力があって、その中を生き抜く主人公たちの戦いと怒りではないものを見つける過程が描かれていた。変革。
男性でこの個人的な変革を成し遂げたキャラクターはいただろうか?と考えると、高度な男尊女卑社会である二つの惑星には凄まじい女性差別と暴力があって、その中を生き抜く主人公たちの戦いと怒りではないものを見つける過程が描かれていた。変革。
男性でこの個人的な変革を成し遂げたキャラクターはいただろうか?と考えると、現実とのリンク(構造的に“得”をしている側は変革を求めない)に少しだけ暗い気持ちになる。
その中にあって、第二話の彼は大きな変革を遂げた一人だと思う。持たざる者が勝ち取るには、持つ者が手放すという裏側がある。特権階級だった彼が価値観を変えるのは非常に大きな挑戦だっただろう。
第四話の彼とは対照的であるように思う。こちらの彼は結局手放さなかった。
あまり説明がないままばしばし固有名詞が登場して、親切な読み物とはとてもではないけれど言えない気がする。だけど、話の筋を追うだとかそういうのが瑣末なこだわりに感じられるほど、特濃の「塊」が真正面からぶつかってくる感じがした。こういう気持ちになれる本というのはかなり珍しい。
余談だが、惑星ゲセンの名前やチャべ・ストーブが出てきところで『闇の左手』ファンの私としてはとてもテンションが上がった笑