
七
@mi_sprout
2025年3月24日

鍵のない夢を見る
辻村深月
読んでる
「放火」
大林の造形がいい感じにリアルに気持ち悪い。電車内でスタバを飲んでいる女性へ注意するくだりが特に気持ち悪い。
大林の供述に一喜一憂?する主人公もなんだか不気味で哀れ。
「逃亡者」
誰かを殺してカードを奪って逃走しているのだろうとは序盤で推察できるが、主人公の苗字が明かされたところで殺されたのが誰なのか明らかになりぞっとする。怖かった、とこぼれる声が真実なのか嘘なのか。おそらくずっと感情に蓋をして陽次と過ごしてきたのだろうけれど、そうではなく、彼が逮捕されたから自分に累が及ばないようにした、と読むこともできる。
