
さち
@chiisaxlog
2026年6月16日
小説帝銀事件 新装版
松本清張
読み終わった
昔から好きな小説「ユージニア(恩田陸)」がきっかけで帝銀事件のことを知った。事件の概要は知っていたもののなぜかずっと心に引っ掛かっていて、もっと知りたいと思ってこの本を手に取った。
決定的な物的証拠がないまま自白だけで死刑判決が下されたこと、疑われた旧陸軍関係者たち、占領軍の存在…
ますますこの事件の印象が不気味なものになっていく。
警察の主観が新聞の主観となり、「世論」となっていく危うさ、理不尽さを著者は突きつけてくる。そして、世論が大きくなってしまったあとではもはや個人の力ではどうしようもできないということ。
この不気味な事件を、これから先もふとしたときに思い出してしまうんだろう。
