喬林 "図南の翼 十二国記" 2026年6月8日

喬林
喬林
@unnatural_67
2026年6月8日
図南の翼 十二国記
面白くて2周した(最近すぐおかわりしがち)。口が達者な小娘に言い負かされて巻き込まれる有能な成人男性の図、好きです。頑丘って根は優しいことを窺わせるのに言葉足らずで、それが原因で誤解されることも別に構わん勝手にしろみたいな態度なのが趣味のセンサーに引っかかってしまう。ここに利広という人の好さそうな笑みを浮かべているが中身は全く甘ちゃんじゃない男が出てくるので、さらにツボが刺激される羽目に…… 本作が好きな人は『図書館戦争』とか『塩の街』とか『海の底』も好きなのではないだろうか。 旅の終わり、迎えに来た麒麟に平手を食らわせ、いま迎えに来るならどうして自分が産まれた時に来なかったのかと叫ぶ珠晶に「……いやホントそれな?!」と思ってしまった。地上の王気は見えないんか?あんまりちゃんとシステムを理解できてない気がするけど、昇山する者はこれからその人格を試されるのだ的な一文が序盤の方にあったから、王の器はある程度後天的に形成されるものなのかなぁ。つまり、珠晶も産まれた瞬間から王だったわけではない、と(シリーズを読み返して記憶を取り戻した方がいい説濃厚)。1周目、珠晶が鵬雛と思わせて実は利広の方なのでは?と疑った時もあったがそんなことはなかった。珠晶がここに来るまでの長い道のりを一瞬で思い出す時の描写、ぶわっと押し寄せてくるものがあってこの本の中で一番好きかもしれない。
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