
喬林
@unnatural_67
引越を機に本を読む時間を増やそうと試み中。
バイブルは有川浩(現:有川ひろ)先生の『塩の街』
- 2025年10月2日ステップファザー・ステップ 新装版宮部みゆき読み終わった十何年かぶりに読み返し。確か初めて読んだ宮部みゆきがこれだったと記憶している。社会人になってから読むと、双子も両親も相当にやばいということがよくわかった、笑。最初はしぶしぶ”お父さん”をやっていたのに、いつの間にか双子の存在がかけがえのないものになってしまってもう他人には戻れない男の旨味!これがステップマザーだとこういう感じにはならないんだろうな~
- 2025年9月23日読み終わった見たことないドラマは見てみたくなり、見たことあるドラマはまた見返したくなるような内容だった。『宙わたる教室』はTLの評判が良かったのにキャパ不足でリアタイできなかったのでいつか……!『虎に翼』だけ単独で章になってて、あまりにもわかる……となった。あれだけ”あらがう人”がたくさん出てくるドラマは自分史上とらつばが初かもしれない。 最近ドラマを見ていると、「令和のドラマだな〜!」と嬉しくなる瞬間が時折訪れる。それは主に、これまでだったら○○という展開になりそうなのに××になった、という驚きをもたらされた時。もちろんなくなってほしくないお約束展開もあるのだが(男が利用するために近づいた女に本気になってしまうとか)、いい意味で予想を裏切られたいという気持ちは常にあるように思う。この本で紹介されていた作品も、既存のあるあるを退けたりぶっ壊したりひらりと躱したりしている部分が魅力として映るのだろう。そこに作り手の気概が見えるドラマは見終えた時の充足感が違うので、これからもたくさん生まれてほしいと願っている。日本のドラマだって面白いぞ!! (最後にクソオタクムーブをすみません。『MIU404』のあらすじで「桔梗は運転手をしていた志摩に四機捜に来ないかと声をかける」とあるのですが、これは逆で、桔梗は志摩を四機捜にスカウトし奥多摩から呼び寄せたはいいものの、なかなか上の許可が下りず宙ぶらりんになったため志摩は仕方なく運転手をしているという状況です。以上失礼しました)
- 2025年9月22日都市伝説解体センター 断篇集円居挽,尾北圭人,日部星花,月並きら,『都市伝説解体センター』(墓場文庫)読み終わったゲームをクリアして狼狽えたまま勢いでポチった。ノベライズとも少し立ち位置が違う気がするけど、ここに書かれたことは公式見解として受け取っていいのかな……?文章が好きなのは3話。様子がおかしくて好きなのは4話。ジャスミンパイセン…………!!!!!!!!となるのは5話です。
- 2025年9月19日長い長い殺人宮部みゆき読み終わった複数の財布の一人称で話が進んでいくの斬新すぎる。その設定だけでもう勝ってるもんな……そしてミステリーとしても読み応えがあった。雅樹くんの聡明さを信じなかった大人たちが憎い…… 犯人のやってることは胸糞悪いが、頭の回る人間の描写を読むのは好き。やっぱり宮部みゆきは読みやすくてまたいろいろ読みたくなってしまった。
- 2025年9月14日慈雨柚月裕子読み終わった初めての柚月裕子作品。本当は『BUTTER』や『らんたん』を読んでみたいのだが、ふらっと寄った図書館の棚には置いておらず、シリーズものじゃなさそうな『慈雨』を選んだ。読んでみて気づいたけど、私ってミステリーというジャンルが好きな割に警察小説というものをほとんど読んだことがないっぽい(『機捜235』くらい?)。いわゆる探偵じゃなく、刑事が主人公の作品は新鮮だった。内容もミステリーというより引退した刑事の懺悔という感じ。作者、お遍路したことあるのかな……?と思うくらい描写が詳しかった。
- 2025年8月15日転職の魔王様3.0額賀澪読み終わったドラマ公開後の新作、登場人物の逆輸入やドラマのエッセンスを感じる要素にニヤニヤしながら、来栖と千晴の関係性にグアアアアアアアとなった。こんなん読ませてもらっていいんすか……
- 2025年8月14日
- 2025年8月13日薬屋のひとりごとしのとうこ,日向夏読み終わった漫画→原作(なろう)の順に履修したところ、このエピソード原作にないんか!?と仰天することがままあったので、漫画版が準拠しているであろう文庫版も読んでみることにした次第。と言っても序盤の方はそこまで差がない。文章は多少読みやすくなっていた。薬屋、大人になってから読んでるのでコレ原因アレじゃない?とうっすら予想できる展開が多いが(粉塵爆発とか)、中学生の頃に出会っていたらこの作品で初めて得た知識を得意げにひけらかすガキになっていたような気がするので恐ろしい。魅力的だよね猫猫…… 図書館の予約待ちが2桁で、このペースだとえらい時間がかかりそう。
- 2025年8月12日死体は語る上野正彦読み終わったアンナチュラルにハマって買ったはいいが電子書籍で読みづらく、数年積ん読にしていた本。自分が生まれる前に出版された本なので、親子鑑定が血液型で判断されていたなんて話があって時代を感じた。コナンも初期の方のエピソードだと「唾液からわかるのはせいぜい血液型くらい」みたいな台詞がありましたよね。今だったらDNA鑑定で一発。いろんなケースが載っていて、ミコトや中堂さんたちも日々こうしてご遺体と向き合っているんだな~と想像するなどした。
- 2025年7月27日十角館の殺人 <新装改訂版>綾辻行人読み終わった・十角館の殺人 確かにこれはネタバレを踏む前に読むべき作品のひとつ。図書館で予約してから借りられるまで4ヶ月くらいかかった。刊行から40年近く経っても人気で凄い。 とにかく、このためのあだ名だったのか……!と舌を巻いた。しかも、「江南→こなん→ドイル ということは、守須→モーリス?」と読者が勝手に想像するようなネーミングなの策士すぎる。例の一文、絶対ページめくった一行目に来るように調整されてるんだろうな〜〜〜そういうの大好き。自分もやる。 序盤で1週間の滞在だと明かされているのに目次を見ると「八日目」まであって、何があるんだろうとは思っていたが、まさかの忙しすぎる犯人の舞台裏大公開だった。やることが..やることが多い..!!文字で読んでると島にいるヴァン=陸にいる守須などとは思いもしないが、映像化したら一発でバレそうなのでそこをどう乗り切ってるのか気になり実写版に手を出そうとしています。
- 2025年7月18日
- 2025年7月13日白鯨 下メルヴィル,八木敏雄読み終わった元々有川先生の『空の中』に出てきたことでタイトルだけは知っていて、いつか読んでみたいと思ってた作品。途中で心が折れるという噂も聞いていたが無事読破した!!さぞ翻訳者の語彙力が試される原文なんだろうと思わずにはいられない比喩の山、知らない言葉、馴染みのない言い回し、芝居がかりすぎている口調、膨大な鯨知識等々、普段読まないタイプの文章でかえって面白く読めた。わからないところはサ~ッと流し読みしたし……笑 「やんぬるかな!」とかちょっと使ってみたいまである(「もうおしまいだ!」の意)。全然ギャグ調ではないのにクスッと笑ってしまう、みたいな表現が多くて、自分もこういう文章が書きたいんだよな~と思いました。冲方丁の文の面白さもこのタイプに似てるかも。翻訳者と自分の相性が良くて最後まで読めた感じは結構ある。 個人的に一番面白かったのはイシュメールとクイークェグの出会いのあたり。最後モービィ・ディックとの死闘の末刺し違えて両者死す──的な展開かと勝手に予想していたので、エイハブは食われるとかじゃなく縄が絡んで海ポチャ、船は穴あけられて爆速で撃沈、白鯨は死なずにどこかへ消える、というエンドでつい「エッこれで終わり!?」と声に出してしまった。ここまでがどえらいボリュームだっただけに、あっけない幕引きで肩透かしを食らったような気分。哀れエイハブ……ド狂い船長……。イシュメールが心の友クイークェグ用の棺桶でできた救命ブイのおかげで助かったというのはグッときました。ところで巻頭の登場人物紹介くん、イシュメール以外のキャラは全滅しますって重大なネタバレかましてきたこと許さないよ!!!!!!!!!!!
- 2025年7月11日
- 2025年7月2日
- 2025年6月16日クロエとオオエ有川ひろ読み終わったお仕事パートがちゃんとしているラブコメは良いッ ベタ甘じゃなくもどかしいほんのりキュン的なテイスト、これまで読んだ有川作品の中で一番地の文がギャグっぽかった気がする。言わずもがなのことを口に出して確認してしまう頼任、無粋っつーか野暮っつーか……そういうとこだぞ!!となりまくる主人公だった、笑。最初のエメラルドは仕方ないとして、なんで婚約指輪まで王道デザインを贈るかね!?相手クロエだぞ!??!!? 私はジュエリーには全く興味がないのだが、"いい女は素敵なジュエリーを身に着けている"という印象があるため、そういうものにときめきながら人生を送っている人はいいなぁ……と羨望の眼差しを向けてしまう。ジュエリーへの憧れというより、ジュエリーを楽しんでいることへの憧れというべきかな。この本に出てくる人たちはみな宝石と共に生きていてちょっと眩しかった。 実際のジュエリーショップとコラボして作中のジュエリーが写真で見られるの良かったな~。願わくばインスタじゃなくてHPとか特設サイトで見られるようにしてほしかった(インスタ見づらい、、、)
- 2025年6月15日数え方の辞典町田健,飯田朝子読み終わったこれは読むというより眺めたと言う方が正しいかも。コラムが面白く、助数詞の使い分けをほとんど無意識にしている自分たちと、そうして感覚でやっているものを上手く言語化して説明している筆者すごいな~と思った。神の数え方が「柱(はしら)」なの好き。日本では「八百万の神々」なんて神が複数存在することが当たり前の感覚だけど、神が単数の文化圏では神を数える単位がなかったりするんだろうか。
- 2025年6月4日天地明察(下)冲方丁読み終わった先日読んだ短編集『OUT OF CONTROL』に収録されていた『日本改暦事情』が本作の原型とのことで、そちらが面白かったのでついに読んでみることに。主人公・春海(※成人男性)が短編よりもぽややんとしてて若干ドジっ子っぽくなっているのにウケた。そんな冴えなさそうな感じなのに才能あり余ってるのずるいだろ。短編には影も形もなかった「えん」の登場に、絶対この子とくっつくな……と予想しながら読んでしまいました(オタクセンサー) 分野のくだりだけよくわからなかったなー。天の星と地上の国々(藩)が対応していて、星に異常があればその土地にも凶事が……ってそんなことあるわけなくない?関係なくない?って思っちゃった。まあこれは作品の感想というより、私が占星術というものを信じていないというだけの話なのだが。
- 2025年5月27日
- 2025年5月22日読み終わった『メトセラとプラスチックと太陽の臓器』がダントツで面白かった。やっぱり自分はSFが好きなんだと再確認。現実とは違う世界の設定にゾクゾクするのは大前提として、そこで描かれる人間の葛藤や苦悩、意志や答えに痺れる。それは大抵、その設定だからこそ発生するものでありながら、どんな世界だろうと関係なく人間が抱く不変的で普遍的なものであることが多いように思う。違うものの中に同じものを見いだすこと、人間の在り方に触れることが、SFの醍醐味ではないかと個人的には感じる。 『メトセラと~』は、冒頭の「※作者註」を本当にうぶちんのコメントかと思い、序盤の方は本気でそんな技術があるんだ~と信じてしまっていた。危ない。新しい臓器の名称「燦臓」のくだりは上手すぎて腹立つレベルだった。ネーミングセンスが爆発してる。 他の作品は全体的にガチ怪異によるホラーの印象が強く残った。最後にまあこ再登場するの勘弁してほしい。日本語に英語のルビが振ってあると「あ~~~冲方作品を読んでいるな~~~~~」と実感するのであった。「NOWHERE」と「あなたはそこにいますか?」には無反応ではいられない島民です。感想、どんどんまとまりがなくなってゆくな。
- 2025年5月12日こうして誰もいなくなった有栖川有栖読み終わった『火村英生に捧げる犯罪』のような短編ミステリ集を予想していたので全然違ってびっくり。表題作はザ・ミステリという感じだったけど、その他の多くは『世にも奇妙な物語』的な趣があった。『まぶしい名前』が一番それっぽく、この本の中でも一番印象に残った。短いながらインパクトのある文章に憧れる。アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』も読んでみたい。
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