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喬林
喬林
@unnatural_67
引越を機に本を読む時間を増やそうと試み中。 バイブルは有川浩(現:有川ひろ)先生の『塩の街』
  • 2025年5月22日
    OUT OF CONTROL
    『メトセラとプラスチックと太陽の臓器』がダントツで面白かった。やっぱり自分はSFが好きなんだと再確認。現実とは違う世界の設定にゾクゾクするのは大前提として、そこで描かれる人間の葛藤や苦悩、意志や答えに痺れる。それは大抵、その設定だからこそ発生するものでありながら、どんな世界だろうと関係なく人間が抱く不変的で普遍的なものであることが多いように思う。違うものの中に同じものを見いだすこと、人間の在り方に触れることが、SFの醍醐味ではないかと個人的には感じる。 『メトセラと~』は、冒頭の「※作者註」を本当にうぶちんのコメントかと思い、序盤の方は本気でそんな技術があるんだ~と信じてしまっていた。危ない。新しい臓器の名称「燦臓」のくだりは上手すぎて腹立つレベルだった。ネーミングセンスが爆発してる。 他の作品は全体的にガチ怪異によるホラーの印象が強く残った。最後にまあこ再登場するの勘弁してほしい。日本語に英語のルビが振ってあると「あ~~~冲方作品を読んでいるな~~~~~」と実感するのであった。「NOWHERE」と「あなたはそこにいますか?」には無反応ではいられない島民です。感想、どんどんまとまりがなくなってゆくな。
  • 2025年5月12日
    こうして誰もいなくなった
    『火村英生に捧げる犯罪』のような短編ミステリ集を予想していたので全然違ってびっくり。表題作はザ・ミステリという感じだったけど、その他の多くは『世にも奇妙な物語』的な趣があった。『まぶしい名前』が一番それっぽく、この本の中でも一番印象に残った。短いながらインパクトのある文章に憧れる。アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』も読んでみたい。
  • 2025年5月11日
    氷菓
    氷菓
    アニメ化とかされてる割に分量少なっと思ったら、タイトルが『氷菓』じゃないだけでシリーズものらしい。そうなんだ。 省エネ、今風に言えばタイパ・コスパ重視な少年が、逆らい難い女たちの圧により探偵然とした振る舞いをしているうちにその生き方をちょっと変えたくなってしまった、みたいな話。なろう系小説ってたぶんこういう主人公を書きたいんだろうな〜と思った。奉太郎、ああいう感じなのに「高校生活といえば薔薇色」という前提で生きてるのオモロカワイイ。 結局古典部って何をする部活なんだっけ?
  • 2025年4月27日
    インシテミル (文春文庫)
    12〜3年ぶりの再読で、ほとんど展開を忘れていたので新鮮に面白かった。インシテミル=淫してみる(度を過ごしたことをしてみる)というタイトルもまたセンスがある。この本以外で「淫する」という言葉に未だ遭遇したことがない気がするし…… 結局犯人が必要とした10億は何にあてがわれたのか(この10億がないと何人もの人が死ぬってどういう状況?)、モニターを雇って得られた結果を何に使うのか、みたいな設定の空白が少々気になったが、自分も二次創作する時に「何らかの理由(※ご想像にお任せします)によってこの状況が発生しています」をよくやるので、まあそういうもんか……と受け止めることにした(一緒にするなと石を投げられそう) 久々に推理小説を読んで、やっぱり自分はこの手の話が好きなんだな〜と再確認。ジャンルも媒体も全然違うけど、漫画『ぼくらの』と同じ種類の入り組み方を感じた。
  • 2025年4月20日
    文庫 銃・病原菌・鉄 下
    文庫 銃・病原菌・鉄 下
    上巻の終わりの方の話がやっと(自分的に)面白くなってきてヨッシャ!!と思ってたら下巻はまた違う方向に行ってしまった。返却期限までに読みきれないと思い延長しようとしたら、次に予約を入れてる人がいて延長できず、後半はほとんど流し読みでなんとか完走。要するに、世界の支配/被支配の関係が逆では発生し得なかったのは、人種の優劣が理由ではなく地理的な要因がめちゃくちゃ大きかったからだ、ということはわかった。今はそれでよしとしよう。
  • 2025年4月20日
    文庫 銃・病原菌・鉄 上
    文庫 銃・病原菌・鉄 上
    これまで読書といえばほとんど小説だったので、そうじゃない本も読んでみようと思い借りてみた。読み慣れてないせいか途中で眠くなったり、内容が頭に入ってこなくて進まなかったりと苦戦。興味のあるトピックに言及され始めたのがページ数で言うと残り1割くらいのところで、人類史って規模がデカすぎる……とくらくらしてしまった。
  • 2025年4月14日
    ボトルネック(新潮文庫)
    タイトルがエグすぎる。ぞわぞわしながらページめくったら解説が始まって「アッエッアッ?」とアホみたいな声が出た。家で良かった。こういう手紙の類の一文や台詞で物語が幕を閉じるの、秀逸って感じで好き。 米澤穂信作品は中学生の頃に『インシテミル』を読んだっきり(それも12〜3年前)で細部は忘れてしまったのだが、じっとりとした後味の悪さがあったことは覚えており、それはこの『ボトルネック』にも通ずるものがある気がした。どこかの紹介文にあった"青春ミステリ"という言葉から想像されるような瑞々しくて眩しい少年少女の姿はなく、舞台となった金沢の天気と相まって終始陰鬱な暗ーい話だったように思う。正直嵯峨野夫妻こそがボトルネックでは……?製造元も生育環境も同じなのにサキとリョウの生まれ持った気質があれほどまでに違うというのは、きょうだいあるあるでもあるし実にグロテスクで穂信こわ……となった。このパターンのパラレルワールドの設定は新鮮だな〜
  • 2025年4月2日
    機捜235
    機捜235
    『MIU404』のオタクをやっているため、コールサインが235ということは2機捜の話なんだな〜と思いながら手に取った。相棒が「シマさん」で変な声が出そうになるなど。特別ヘキに刺さるような関係性ではなかったが、妄想の役に立つかもしれないという邪な気持ちで続きを読むか迷っている。
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