ましろ "歌集 滑走路" 2026年6月16日

ましろ
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2026年6月16日
歌集 滑走路
歌集 滑走路
萩原慎一郎
この人は、とってもピュアなんだなと思った。恋愛の歌はなんだかロマンチックで本物の愛を探していそうなところとか。 短歌で詩歌で成功するんだ!という野望めいた気概 も感じられて、自分にはないものだから、興味深い。 労働に関する歌は、なんだか石川啄木を思わせる質感。 「停留所に〜」とか、「人間も〜」とかは、軽やかというか、メルヘン?な視点で面白い。 「屈辱の〜」、「ぼくたちは〜」は、自身を鼓舞しているような力強さで、読んだ側も奮い立たされるような気がする。 破滅するその前にさえ美はあるぞ例えば太陽が沈むその前 まだ早い、まだ早いんだ焦りたる心は言うことを聞かない犬だ 停留所に止まってバスを降りるときここは月面なのかもしれず 人間も樹木もビルも立っている地球はサボテンのようにトゲトゲ 遠くからみてもあなたとわかるのはあなたがあなたしかいないから 天丼を食べているのだ愛しても愛しても愛届くことなく 癒えることなきその傷が癒えるまで癒えるその日を信じて生きよ 眼の前をバスがよぎりぬ死ぬことは案外そばにそして遠くに 屈辱的の雨に打たれてびしょ濡れになったシャツなら脱で捨てゆけ ひるやすみカレーうどんを食べながら愛のない暮らしなどはうんざり ぼくたちはほのおを抱いて生きている誰かのためのほのおであれよ 未来とは手に入れるもの自転車と短歌とロックンロール愛して
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