夏至
@pixied8
2026年6月16日
自転車泥棒
呉明益,
天野健太郎
読み終わった
わー、面白かったー。
台湾で摂取したものを過大評価してしまう自覚はあるのだけれど、すごく面白かったー。著者が後書きに書いているように「この小説は第二次世界大戦史、台湾史、台湾の自転車史、動物園史、チョウの工芸史…などと関わりがある。執筆の過程でそれらが自分の知識量を大きく超えていることに気づいた」。これらの広い範囲を理解し思考するために1冊の小説にまとめ上げたということだ。だから私たちは主人公の父親の自転車探し、というなんてことないようなスタートから信じられないくらい深いところへ連れて行ってもらえる。そして日本ではあまり知りにくい、日本の戦争史の一部。それはヘイトでもなく、万歳でもなく、不思議と安心して読めた。
一度で全体を俯瞰できたとは言いがたい。だからまた丁寧に再読する機会を持ちたい。
