
うゆ
@otameshi_830
2026年6月16日
春にして君を離れ
アガサ・クリスティー,
廣野由美子
読み終わった
新訳と解説の評判が良いので買ってしまった!久しぶりの再読なので中村妙子訳との比較は出来ません^^;
【ネタバレ的内容に触れます】
「文明化された」ヨーロッパを離れ「非文明」のバグダッドで自らの深層心理、無意識の世界を見つめ、過去と自分の真の姿を見出だしたと思われたが、陸路ヨーロッパへの帰途で徐々にまた深層を覆い隠し自宅のドアを開けたとき結局は…という構造を、再読だからこそよく見ることができたのが面白かった。非ヨーロッパ=野蛮な非文明という構造を無邪気に用いるのはまあ一昔前だから仕方ないとして。これは初読のときも思ったけれどこの小説で面白いのは帰途での展開と結末なんだよな…。
しかしロドニー…何なんだお前は!
子供たちは紆余曲折ありつつロドニーの助けもあって自分の人生を生きる道を見つけたけれど…ロドニー、あんた大人だろ!得られなかったものを人のせいにすんじゃないよ〜。
…なんてロドニーは多分それも自分でよくわかってるんだろうな。
勇気のない男と勇気のない女。案外お似合いの夫婦なんでないの。
孤独を突きつけ合い添い遂げる夫婦、お互いを孤独の牢獄に閉じ込める結婚とは。
ねえ愛ってなに??
うちの母は
2人でいるほうが孤独なこともあるのよ
と言い
うちの父は
人と人とはわかりあえないものなんだよ
と言っていたっけ。
残酷なのはジョーンがロドニーを愛してるってこと。本当に残酷なラストだ。
ひとつ私が記憶していたシーンがなくて、別の作品とごっちゃになっていたみたい。
『死が最後にやってくる』あたりかな?
あれもまた読み返そう。
幸せとは。結婚とは。愛とは。
シェイクスピアのソネットも早く読まなくてはな。





