Matilde "将軍の都の客人" 2026年6月16日

Matilde
Matilde
@i_griega_2025
2026年6月16日
将軍の都の客人
将軍の都の客人
エイミー・スタンリー,
原直史,
石垣賀子
江戸時代、三度の離縁を経て越後から江戸に出てきた常野(つねの)と故郷の家族が交わした手紙(アーカイブは新潟県立文書館のサイトで一部公開されている)を元に、書かれていない部分を当時の資料と想像力で補いつつ彼女の人生を物語に落とし込んでいるのはドキュメンタリーとフィクションのあわいというか、不思議な味わいがあってよかった。 幕末の市井の人々の暮らしの一端が垣間見れて興味深いし、原著はアメリカの研究者が英語で日本史を知らない読者に向けて書いているので、江戸の政治状況や文化の説明が詳しいのもいい。あの「遠山の金さん」がさらっと出てきたり(笑) 常野は江戸でずいぶん苦労をしたけれど、標準的な女の生き方から外れた人にとって、田舎より都会の方が生きやすいのはいつの世も変わらないのかもな。
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