🌜🫖 "モモ" 2026年6月15日

🌜🫖
🌜🫖
@gn8tea
2026年6月15日
モモ
モモ
ミヒャエル・エンデ,
Michael Ende,
大島かおり
『何もしない』で『モモ』に触れられなかったのが意外すぎたのだけれど、改めて読むと重なる部分がとても多いと感じる。セットで何度も読み返したい。 ひさしぶりに読んで驚いたのは、こんなに直接的に資本主義について描写されているのに、作者のみじかいあとがきにも「将来起こることとしてお話ししてもよかったんですよ。」と書かれているのに、初めて読んだ10歳の頃から学生時代はずっと、灰色の男たちについてあまりピンとこないまま読んでいたこと。資本主義的な思想……無駄を省き、効率を上げ、多くを生産すること、稼ぐこと、大量消費……そういったものと全く無縁だったとは思わないけれど、それなりに距離のある子ども時代を送ってきたのだと実感した。 大人と呼べる年齢になった今でも時間の節約にあまり興味がないから、灰色の男たちは思うように時間を奪えなくてイライラしているかもしれない。 灰色の男たちも、時間貯蓄銀行も、全くのファンタジーだと捉えて読んでいたときも、逃亡や追跡のシーンではハラハラドキドキしながら、その年齢なりに物語を楽しみ、そして大人になって読み返すと、資本主義がいかにケアや想像力や人々のつながりを奪ってしまうのか、資本主義的な"生産"がいかに破壊的なものなのか……痛烈な資本主義への批判が込められていることに気づく。何度読んでもおもしろい、色褪せない名作。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved