ハダリ
@Hadari_414
2026年6月12日
100分間で楽しむ名作小説 白痴
坂口安吾
読み終わった
安吾を真面目に読んだのは初めて 多分百分かかってないかな
真っ先に抱いた印象は「暗い!」 同じ無頼派でも太宰は人の弱さや醜さにも人間を肯定し、戦中戦後の暗い世相でも希望を見出してる作品が多いのに対し、安吾の世界観の進むことも戻ることもできないどん詰まり感 女はただ性の対象にすぎずそれ以上でも以下でもない あと厭世と肉欲は成立できるんだと思った
白痴の女を侮蔑し嫌悪しながらも「死ぬ時は一緒だよ」と甘く話しかける矛盾 離れたいのに離れられない息苦しさは戦争という行き場のない時代によるものなのか?
個人的には性別問わずどん詰まりで出口のない二人という関係性(ファミリーポートレイトの眞子と駒子とか、90年代版映画ロリータのハンバートとロリータとか…ロリータは原作だとハンバートの一人称視点ということもありどん詰まりの印象はあまり感じないけど)は見応えがあって嫌いじゃないので白痴もなかなか読めた けど個人的には「私は海を抱きしめていたい」が一番よかった 男女の愛のない愛欲、退廃と官能の中に香る清涼感を感じて、文章が一番ささった
