
Lusna
@Estrella
2026年6月17日
読み終わった
借りてきた
良書。買おうかな。
千の丘ラジオなどによってトゥチ族が虐殺されたのは知っていたが、その後アバチェンゲジ紛争があり、フトゥ族も夥しい人々が殺された。しかも現政権の正規軍が殺したために、フトゥの人々は被害を口にすると刑務所送りになるので沈黙を強いられた。
トゥチの虐殺被害者は国際社会や政権から手厚く保護される反面、アバチェンゲジ紛争のフトゥ被害者は寡婦と孤児が何もないところに放り出される。
そこを地域のキリスト教などのコミュニティが救っている。
聖書に救いを求め、殺害や性暴力をした加害者のことまで祈ろうとする人間の強さに胸を打たれた。
著者はムセンゼ地域で様々な立場の人から聞き語りを行なっている。
心を病んだエレレが病院に自力で行けるようになったのは嬉しい。
人間不信のカカが聖母マリア像に深く祈り、ふとした縁でご近所と繋がったのもすごい。
「彼らの未来の概念は、われわれのものとは異なるかもしれない。そこでは、命の道の途上で、祖先たちがいま生きている者たちの先を行く。われわれは祖先の足跡をたどり、われわれの子孫がわれわれの足跡をたどる。過去はわれわれの後ろにあるのではない。前にあるのだ。ーーわれわれは、先を行く者たちの手からこぼれ落ちたものを拾い上げる。そして、われわれの子孫が、われわれの手からこぼれ落ちるものを拾い上げてゆく。」
「紛争による傷は深く、自分のいのちが尽きるまでには癒されえないかもしれない。それでも、癒されなかった過去は、自分の後に続く無数のいのちによって受け継がれ、もういちど、あるいは何度でも、生きなおされ、癒されてゆくーーそのような大きな時間的スケールの中で、回復の軌跡を描くことができるのである。」
自分ひとりの人生では到底癒されない傷を持ちながら、次世代が癒すことを信じて未来へ向かうルワンダの人々の心は、すごく豊かだと思った。
繰り返し読んで自分も未来へ向かって生きたい。








