
パン·オ·ショコラ
@mw1122
2026年6月17日
傲慢と善良
辻村深月
読み終わった
借りてきた
姿を消した婚約者、真実と、彼女を探す架。様々な人々と話す内に見えてくる真実の「過去」。読んでいくと見え隠れする"傲慢"と"善良"に読者である自分も胆が冷える。登場人物たちの言動とその解像度がとにかくすごい。
本作は、婚活小説または恋愛小説のようだが、解説の朝井リョウが述べているように自己を省みてしまう、そんな小説だ。読んでいて自分と重ねてしまう。自己の"傲慢"と"善良"に不意にも気付いてしまう。真実と架がどのような未来を辿るのか、その心理描写もまた本作の魅力のひとつだ。
『この人たちはー世界が完結しているのだ。自分の目に見える範囲にある情報がすべてで、その情報同士をつなぎあわせることには一生懸命だけど、そこの外に別の価値観や世界があることには気づかないし、興味もない。』








