
宮子
@miyako
2025年3月23日

月魚
カウベルデザイン,
三浦しをん
読み終わった
📙読了。古書界隈で名の知られた祖父を持つ、古書店『無窮堂』三代目・本田真志喜と、その祖父に才能を見出された元せどり屋の父を持つ卸専門の古本屋・瀬名垣太一。幼い時を共に過ごす二人だったが、とある古書を手に取った瀬名垣によりその日々は一転してしまい———。
本はいつも書店で新しいものを購入しており、古本=かつて誰かの手元にあった本、くらいの大雑把なイメージしかなかったのでまたひとつ新たな世界を知ることができた。「図書館に入ってしまったら、本は死んでしまう。流通の経路に乗って、欲しい人の間を渡り歩ける本を、生きている本と呼ぶんだ」「図書館にまとめて寄贈? とんでもないわ。そのまま永遠に動かされず、暗い書庫の奥で朽ち果てていけというの?」という作中の言葉になるほどなぁと思った。
仕事や職業を取り扱った作品に恋愛要素を入れないでほしいタイプなのだが、『月魚』はすんなり読むことができた。わかりやすく恋愛していないからかな? 同著書の『舟を編む』も読めるかな。
あと私も自身の本棚にある本たちを愛し生かそうと思い、とりあえず積読している本を読み進めることを決めた。

