
サゼン
@dokushoganbaru
2026年6月18日
汝、星のごとく
凪良ゆう
読み終わった
読んでいる最中、ずっとタイトルの意味を考え続けていた。
それが最後で、ああ、ああ、そうか、とその意味が胸に沁みて来た。
二人の男女の長い恋愛譚。狭い島から始まって歳を重ねて自由になっていく。
ただそれだけならわたしにとっては面白くなかったかもしれない。
最後まで読めて良かった。
一気読みしたものの、暁海と櫂のこの恋物語は読んでいてつらかった。つらかったというのは、序盤が退屈に感じたのと家庭に問題がある話が身につまされて読むのがつらかったということ。
それが中盤、挫折した櫂が心の中で暁海に語りかけながら砂浜で話し込んでいた風景を思い出して眠り込む場面で、最後まで読む気になった。
最後、その砂浜で暁海が櫂からの贈り物を読み始める場面で、ふたりがまた楽しげに話し込む姿が見えた気がした。
そしてこのタイトルの意味もここで知ることになった。
折々に挟まれる瞳子さんや北原先生の言葉がためになる。
特に北原先生の言葉はもはや悟りの域ではないかと付箋を貼ってしまった。
良い本を読んだと、あとから波が寄せるようにしみじみと思わせてくれる良い読書だった。


