文豪になりたくて "新装版 殺戮にいたる病" 2026年6月18日

新装版 殺戮にいたる病
読み始めは、これを勧めてきた友達はきっとどうかしてるのだろうと思ったが、読み終わる頃には「めちゃくちゃ面白いなこれ、本当に勧めてくれてありがとう」の言葉しか思い浮かばなかった そして、即2周目に入るとそこに待っていたのは全く別の物語だった ミスリードをさせる、いわゆる叙述トリックへ巧みに引っ掛ける我孫子先生の素晴らしさ!これは間違いなく文豪です<(_ _)> 8章くらいから結末が気になりすぎて睡眠を犠牲に読了しました💤 〜⚠️以下ネタバレを含みます〜 10章まであるので章ごとの感想は疲れるので全体の感想を書いていきます 1回目に読み終えた時は正直「そ、そういうことなのか!、?」という剣豪に切られたことに気づかないザコ敵みたいな反応になった。そして自分で全てを整理するのは諦め、ネットの感想・解説に頼りながら自分の頭の中を整理していき全ての真実が脳を震わた。冒頭にもある通り、2周目はまるで別の作品を呼んでいるのかと思わせる内容に変わり果てていた。 今思うと色々おかしかった点をまとめると→やけに支払い能力の高い稔。息子(騙されていたので稔=息子だと思っていた)をさん付けする変な雅子。本来20代くらいだったはずの稔を明らかにオジ呼びするえりかちゃん。おそらく年上好きだっただろう敏子さん(お酒のせいかもしれない)。『義父』は亡くなっており、義母の生死は書かれていないこと。雅子が息子の部屋のゴミ漁りしかしてないせいでエ○グロで捕まってからも天罰が下って欲しいほど独りで気持ちよくなっていた稔の描写がありつつも部屋からティッシュが見つからなかったこと。 何よりもP13『蒲生稔が初めて人を殺したのは、雅子が不審を抱き始める三ヶ月も前、前年の十月だった。』 誰も稔を不審に思っていない︎^_^ これに関しては2周目でも少し読む手を止めてしまうほど「ん、あれ?」と頭が混乱してしまった。我孫子先生の叙述トリックは凄い👏 そして稔が大学教授なのに気づけるわけ無さすぎて読んだ後ニヤけてしまった。特に自ら『休講にしても構わない(略)』と言っていた点はよほどミステリーオタクじゃないと気づけないんだよなぁ(あとは自分が普段から「自主休講」を言いまくっているのも良くない(_ _*)反省中・・・) なにより信一(息子)が不憫すぎることも最終的にこの小説の「エグさ」に直結して読み終えたあと少し気分が下がってしまった(生きてて欲しかった、、) 彼は母(雅子)に勘付かれぬよう父の疑いを探ろうとしていたが、息子が父である稔に探りを入れて肉塊、ビデオテープを彼の部屋で見つけている雅子の目には犯人にしか写っていなかったのが不憫と思う所以になっている。 連続殺人の捜査する側の人物は、樋口さんの終始自責の念が強く、様々な葛藤をしながらもこれ以上被害者を出したくないという覚悟の決め方に感銘を受けた。 かおるちゃんが姉(敏子)の好きなものを奪おうとする様には少し嫌悪感を持ったが、姉の犠牲と彼女自身が囮になってでも犯人を捕まえたい気持ちには好印象だった。 そして、謎に頼りになる新聞記者の斎藤さん(ほんとに何❓) 初見では何一つ気付けずに最後に待ち受ける雅子の『ああ、ああ、何てことなの!あなた!お義母さまに何てことを!』という一文にはきっと何度読み返しても驚き、その叙述トリックの素晴らしさに脳から変な汁が湧き出てくるのだろう。そういう意味でもこの小説は本当に面白いと思える1作だった(グロいけど) 〜いつもの雑感〜 小学生の頃よく誰かの家に集まってモンハン(モンスターハンター)いわゆる狩りゲーをしていてモンスターの頭をぶん殴ってしっぽを切断していたのと、バイオハザードシリーズが大好きなおかげ(?)で多少のグロには耐性があったつもりだったけど、この本に出てくるやけに細かくグロい描写にはさすがに「そこまで具体的書かなくてもええんやで、、」と顔をしかめながら読んでいました(泣) こういうのを読むとやっぱり小説を書く人は過去に人を手にかけたり、、、とか考えちゃいますよね😱 もちろんただ「殺して剥ぎ取った」だけじゃ物足りない感もあるから、細かい描写がより読んでる世界への没入感を深めているんだなと思いました。 実は『探偵小石は恋しない』から一気に読書にハマりお財布には少し無理をしてもらい色々気になる本をたくさん買っちゃいました✨ 次に読む本は、『イン・ザ・メガチャーチ』から『殺戮にいたる病』と、難しく重い話→胸糞系と来たので『成瀬は天下を取りに行く』という少し明るめの作品を読んでいこうと思います✌️
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