
tsuna
@Oneok691
2026年6月18日

黄色い家
川上未映子
読み終わった
はあ。要約することもできないくらい、ずっと濃い。
花も黄美子さんも映水さんも蘭も、みんな貧しい家庭に生まれ育ったり、桃子は親とうまくいっていない状態だったりして、一概にその本人が悪いと言い切れないのが何よりの辛さだと思った。
花はもっと他の生き方があっただろうけど、10代の花にとって冷蔵庫にぱんぱんに詰まった食料のその景色は、酷い日々の中の唯一の救いだったのだろう。黄美子さんに惹かれてついていく様子は、なんだか納得できてしまう部分もあった。
花は人生で初めて友達ができて、お金をたくさん稼いで、幸せだった日々もあったと思う。だけど、後半で負ったダメージが大きすぎる。確かに、大人たちに利用されていたと思うのも無理はない気がした。でも、やっぱり、要所要所だけ見ると、映水さんにケータイを貰ったり、ヴィヴさんに美味しい焼肉を食べさせてもらったり、琴美さんと楽しくお酒を飲んだり、大人に救われて幸せいっぱいな時間を過ごしたこともまた間違いないのだった。だから切ないし悲しい。うーん…良い人生とはもちろん言えないのだけれど、花にとっての全てだったんだろうな。




