麻霧ゆき "人間失格" 2026年6月20日

麻霧ゆき
麻霧ゆき
@yuki_x8
2026年6月20日
人間失格
人間失格
太宰治
人間失格は勝手に難しいと思い込んでいたが、案外読みやすく、すぐに読了した。 味わい深い表現が多い。『憂鬱の伽藍が崩壊し、ただのっぺらぼうになってしまう|憂鬱の伽藍のぶちこわす』とか『忘れかけると、怪鳥が羽ばたいてやって来て、記憶の傷口をその嘴で突き破ります』とか『牛が草原でおっとりした形で寝ていて、突如、尻尾でピシッと腹の虻を打ち殺すみたいに』あたりが特に。 また、作中で交わされる「対義語(アントニム)の当てっこ」が印象に残り、特に「罪の対義語は何か」という問いは、読後も頭から離れなかった。 直後の出来事で有耶無耶になったが、果たしてその後、葉蔵はその答えに辿り着いたのだろうか。
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