
ちょこ
@chocorate
2026年6月19日
読み終わった
1作目、東京の台所は50人の台所をまとめたカタログ的な構成
2作目、男と女の台所は愛がテーマ。
3作目のこちらは、喪失と愛がテーマ。
10年の取材を振り返り、「何も失ったものがない人などいない」と気づいた著者が、さまざまな人の大小の喪失と再出発の物語をかいたもの。
前作まではわりと写真も多めであくまで台所が主軸だったのだけど、今回は、同じ住人の2度目の台所の取材で、過去からのその後、ということもあり写真より変化した生活、物語が主軸。
人ってこんなに変化するんだ、いろいろ抱えてるものなんだ...!!と1人1人の出来事におどろく。経験があるから今の自分がつくられてるんだよな...などと思った。
そして毎回思う、ひろいキッチンあこがれる。
📝はじめにより✏️
何も失っていない人などいない。
みな何かを喪失し、それでも立ち上がり
今日もごはんを作っている。
10人の台所には10の物語が必ずある。
何かを失ったり、誰かと別れたり。過ぎた日々になんとか折り合いをつけ、心を立て直し、今日もごはんを作るために台所に立つ。
再び歩き出した人の希望の食卓。去りゆく人との舌の記憶。
人はそう簡単にきれいに忘れたり乗り越えたりなどできないものだ。
痛みや寂しさと付き合いながら、けれどもだからこそ日々の一瞬一瞬が愛おしいと知っている、それでも生きていく人の物語をまとめた。
台所というひそやかな命を養う現場から。
📝あとがきより✏️
人は変わる。価値観もライフスタイルも流れる河のように変遷する。
心も体も環境も思考も変わる。
辛かったあれやこれは、なかったことにはできないし、なかった頃の自分にも戻れない。
「人って不思議だよね。どんなに悲しくて立ち直れそうになくても、台所に立って手を動かしてるとちょっと落ち着くんだよね。で、食欲がなくても作ったからには食べたくなる。」
ひとまず今日はごはんを食べよう。
