それでも食べて生きてゆく 東京の台所
50件の記録
たまご@reading-egg2026年9月23日読み終わった『こんなふうに、暮らしと人を書いてきた』に先に出会って、大平さんが気になる著者さんになり、台所の取材の記録を読みたいと思って、借りた。 台所のない火気厳禁の物件に住み、違う部屋の住人がホットプレートや電気鍋で振る舞ってくれる料理を「私の台所」として応募してきた人がいた。台所の定義、広っ。いろんな人がいるなぁって発見は、いつだって面白い。 「台所小論」と称したコラムで、「台所から時代を描きたい」と書いている大平さん。やっぱりテーマを持っているっていいなぁ。 最近、「ケア」「ケア労働」という概念が気になっている。台所仕事は、まさにケアの代表例だと思う。生きるのに欠かせないのに、その労働が、貢献が、注目されない。やって当然のものと見なされる。 大平さんは言う。「ぬかみそくさい」という表現に心がざらっとする。料理をする男性を特別視する時代などとうに終わっているのだと強く実感する、と。「ケア」が明るみに出てきた現代の空気を、ここにも感じた。 「喪失と再生」をテーマとする本書。パートナーと死別した人が多く登場する。死は最たる喪失だ。 「何も失っていない人などいない。 みな何かを喪失し、それでも立ち上がり 今日もごはんを作っている。」 から始まる、一人一人、本当にみんな違う人生を読んでいると、自分にもある喪失と再生の経験を俯瞰できる気がする。私も私なりに頑張ってきたよね、と。
ちょこ@chocorate2026年6月19日読み終わった1作目、東京の台所は50人の台所をまとめたカタログ的な構成 2作目、男と女の台所は愛がテーマ。 3作目のこちらは、喪失と愛がテーマ。 10年の取材を振り返り、「何も失ったものがない人などいない」と気づいた著者が、さまざまな人の大小の喪失と再出発の物語をかいたもの。 前作まではわりと写真も多めであくまで台所が主軸だったのだけど、今回は、同じ住人の2度目の台所の取材で、過去からのその後、ということもあり写真より変化した生活、物語が主軸。 人ってこんなに変化するんだ、いろいろ抱えてるものなんだ...!!と1人1人の出来事におどろく。経験があるから今の自分がつくられてるんだよな...などと思った。 そして毎回思う、ひろいキッチンあこがれる。 📝はじめにより✏️ 何も失っていない人などいない。 みな何かを喪失し、それでも立ち上がり 今日もごはんを作っている。 10人の台所には10の物語が必ずある。 何かを失ったり、誰かと別れたり。過ぎた日々になんとか折り合いをつけ、心を立て直し、今日もごはんを作るために台所に立つ。 再び歩き出した人の希望の食卓。去りゆく人との舌の記憶。 人はそう簡単にきれいに忘れたり乗り越えたりなどできないものだ。 痛みや寂しさと付き合いながら、けれどもだからこそ日々の一瞬一瞬が愛おしいと知っている、それでも生きていく人の物語をまとめた。 台所というひそやかな命を養う現場から。 📝あとがきより✏️ 人は変わる。価値観もライフスタイルも流れる河のように変遷する。 心も体も環境も思考も変わる。 辛かったあれやこれは、なかったことにはできないし、なかった頃の自分にも戻れない。 「人って不思議だよね。どんなに悲しくて立ち直れそうになくても、台所に立って手を動かしてるとちょっと落ち着くんだよね。で、食欲がなくても作ったからには食べたくなる。」 ひとまず今日はごはんを食べよう。
海辺で読書@seasidehotel2026年5月22日読み終わった市井の台所を記録していく 色々な記録がある中で色の出る台所を記録 同じ形はなく、そこに住む人の生活が溢れている場所🍲 失ったものがない人なんていない 皆折り合いをつけて前に進んでいる 台所を通してその人の人生を知る 本に出てくるのは名前も知らない、どこかの家の台所🏠 それぞれの家🏠生きるっていいなぁ とふわっと自然に思えた 読んだ時 ハナレグミの『家族の風景』 どこにでもあるような家族の風景 を思い出した💐
ゆずりは@setsu03122026年3月17日買った読み終わった「東京の台所」の、別れ(死別、離別)とその後に焦点を当てたルポ。 何も失わない人はいない、それでも食べて生きてゆくために、台所に立ちごはんを作る。 「食べてさえいればどうにかなるよ」と黙ってそばにいてくれるような、控えめなあたたかさを感じる本。


11月@sato88232026年1月27日読み始めた読み終わった@ 自宅★★★ 途中から、息苦しくなってきてしまった。 喪失と再生がテーマの本書、辛い別れがいくつも出てくる。 つい自分に置き換えて考えてしまう。いつ自分がその立場になるかわからない。若い頃だったら、もっと俯瞰して読めたのかも。台所の描写は好き。シリーズ次作も買ってあるんだよな… ちょっと時間置いてから読もう。
あるる@aru_booklog2025年11月14日読み終わった一万円選書で来てくれた本📕 台所は本当に勝手に喋り出すよなぁ〜と人の台所描写を読みながら考えてた。喪失と再生みたいなテーマ性を持ってインタビューされてるのかもしれない。P144からの”旅立つ前の最後の一杯”を読むと胸が痛くなる。自分が愛する人を思って取った行動を、あとからこんな風に真っ直ぐ受け止めて落とし込めるだろうか。こんな風に人を愛せるだろうかと自問自答している。





つかれた@tomatomi2025年10月23日読み終わった何かしらの喪失を経験した人の、キッチンを軸にしたインタビュー。私はキッチンや料理にこだわりが無いから羨ましくもあり。年取ってからも良い出会いがあったり、新しいことを始めたりしている人の話に励まされたり。10年あれば変えることもできるし変わってしまうこともあるよね〜そうだよな〜
夏@apricity2025年8月20日P160 「ごはんを囲んで、おいしいね、楽しいね、あれむかついたよね、しんどかったねと言う相手がいるから、私みたいに生きるのが下手くそな人間でも生きていける。なんとかやっていけるんですよね。」
wug@w2025年6月28日読み終わったパートナーとの別れ、かつての夢を諦めることなど、何かを失うことがあっても食べて生きていくことが台所から語られる個人史だった。 灯りのついた窓のひとつひとつに生活がある、と夜電車の中で思うような、しみじみした感慨があった。 シリーズものだと読み終わってから知ったので、過去作も読んでみたい。

















































