ウニさち "盲目的な恋と友情" 2026年6月19日

ウニさち
ウニさち
@unira2sc
2026年6月19日
盲目的な恋と友情
「恋はいつ終わるとも知れない軽いものなのに、長く、ずっと続く友情の方は、話題になることが、ない」p219 友達が馬鹿な彼氏と別れて泣きつかれた時の嬉しさ、私が不安定な時に頼ると優しくしてくれる恋人が浮かぶ。都合良く欲しい言葉をもらおうとしたり、あるいは本心でない言葉をその人のためにあげて、隣にいようとする。 蘭花にとっての茂美も、るりえにとっての蘭花も、隣に自分が歩くことでステータスになるような、その人の一部を自分のものにしてしまいたいという執着がある。 感想を見てもるりえが狂気的で共感できない、という人が多く、友情における執着はあまりイメージつかない人が多いんだなと少しショック。 自分自身、容姿のコンプレックスが強かった高校時代に周りから「可愛い」と言われるような子の仲の良い友人のポジションになり、その子の写真をインスタにあげて可愛いと噂されることは、優越感だった。 「単なる浮気や合コンの話なんて、蘭花が巻き込まれている出来事に比べればたいしたことはなかった」p221 があの頃を思い出して共感した。 るりえがそこまで容姿にコンプレックスが強いなら整形や肌治療をすればいいんじゃないかと思ったけど、どうなんだろう? でも 「自分の容姿がどうやら醜いらしいと、客観的にどれだけわかっていても、では、道を行く誰かの顔を見て、自分と取り替えたいと思う人なんて、まずいない。私の顔のままがいい。私のこのままを愛してほしいと思うのはいけないことなのか。」p176 とあるし育ちの良いるりえはバイオリンや文化的資本である程度の自我?自己肯定感?は確立されているのかなあと思った。別に世間一般的な可愛いにも興味がなさそうだし。 茂美は茂美でオーケストラの界隈の中での嫉妬に互いに揉まれていて、 「平野のあの異常だと思った茂美への執着は、一方通行じゃない。同じだけ、この人も同じ土俵で彼を相手にしていたのだ。」p116と蘭花がいうのも面白いね。 選ぶ・選ばれるなんてものを基準に人と付き合いたくはないけど、「自分は選ばれた」と思えるぐらいには尊敬できる友人や恋人や仕事仲間じゃないと、なかなか楽しくならないんだよな。 ただ自分が馬鹿だからと賢く学歴のある人を好きになったり、ブスだからと容姿の良い人を好きになったりすると執着がとんでもないことになるね。 自分が"特に"強いコンプレックスを既に持つ部分を備えている人の隣にいようとすると、人生は狂う。
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