ねこすき "ざんどぅまの影【電子特典「手..." 2026年6月19日

ざんどぅまの影【電子特典「手書きメッセージ」付き】 (角川書店単行本)
今作も怪異そのものの得体の知れない怖さと人間の嫌なところ、両方詰まっていた。どちらかというと人の怖さの方が強かったかな。 理解のできない怪異を解釈する時に、まちがった解釈の仕方をしてしまった結果の悲劇。最後に分かった怪異の正体、目的のようなものが意外にシンプルなもので、そんな単純なことで……とそれはそれで怖いのだが、はじめから怪異そのものを歪めずに捉えられていれば、対処法もあったのかもしれないと思うと悲しい。 読み返してみると、かなり最初の方でガラクタ市の話をしていた。それでこんなことになるなんて思わないよね。 仲間外れ、いじめ、よく知らないが故の勝手な想像とレッテル貼り、見下したり畏怖したり。日本に限らず、人間社会ではどこでもいつでも起こり得ることだから、怖い。 電子限定のメッセージ読んで、澤村さんは確か「予言の島」でも、因習村とかも勝手なイメージで作られてエンタメ化されてるみたいな(うろ覚え)そんなことを言っていたような気がするし、常にそういった自己批評的視点を持っているんだなとおもった。 それでいて、毎度スラスラ読ませる文章と面白さなので信頼して読める。
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