
Sato
@satoooo03
2026年6月30日
ファイア・ドーム(下)
辻村深月
買った
一番強いのは「噂」に踊らされず、自分たちのやりたいことをやり通した子どもたちだった。
個人的に気になったのは情報が多すぎること、名前が一度ないし二度しか出てこないキャラクターが多すぎる。不要な情報と、同じ内容の繰り返しも多い。作者がそれを無駄と判断せずにあえて残したのだろうが、自分にとってはノイズだった。
もちろんその情報量により、リアリティが増しているとは思う。完全にここは好みの問題。
ミステリーではない。謎は特にない。
サスペンスでもない。犯人の心情は語られるが、そこまで深くはない。
「噂」の中心に立たされた人間、「噂」に取り憑かれた人間と「噂」の起点を作ってしまった人間。シンプルな事件が「噂」のせいで複雑になってしまった。という話。
噂を覆す物的証拠が出たので、最終的には世間にも真実が伝えられた。
軽薄で無責任だが悪意のない「噂」。それを吐いた人間たちは特に罰されず、罪の意識のないまま生き続ける。流布する噂ではなく、責任をもって、丁寧に情報を取捨選択する。小さな世界の中で、自分の言葉を守ろう。という啓発本……かな?
Tatsachen gibt es nicht, nur Interpretationen.
6/29 p146まで読了中
・第四章幕 正直に言うと、あまり驚きはない。ミステリーに慣れすぎて、最初から信頼されている人物は疑う穿った見方しかできなくなってしまった。
・個人的には狂言誘拐の線も考えていたが、光汰朗の様子からして違う?過去の事件の明らかになっていない真実(久我の手記に書かれているもの)と関係しているか?読んで答え合わせ。
・何度も言葉を変えて、同じ話が繰り返される。「噂」「悪意はない」「好奇心」「無責任」「私たち(複数人)」「参加」
・知っている話を何度も聞かされるのは少し退屈。もちろんその話を聞く人物によって感想が違うという点も大事ではあるが。