haze
@haze
2025年8月6日
あふれでたのは やさしさだった
寮美千子
読み終わった
奈良少年刑務所で受刑者の少年たちを対象に行った「物語の教室」の軌跡を描いたノンフィクション。この教室の対象となるのは、親からの虐待、極度の貧困、ネグレクトといった過酷な環境で育ち、コミュニケーションに困難さを抱える受刑者の少年たち。
人間は環境に大きく左右される生き物。その環境には、私たちが選択できるものもあれば、彼らのように生まれながらにして背負わざるを得ないものもある。支援者が彼らを支えたように、たとえ望ましくない環境に置かれたとしても、支えてくれる人との出会いの希望は捨ててはいけないということを改めて学ばされる。そして、彼らが勇気を振り絞って自己開示したことで、周囲にも良い影響を与えていった。環境のせいにするだけでは何も始まらないということも、彼らの姿勢から教えられる。
