K "忙しい人のための美術館の歩き..." 2026年6月19日

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@weitangshaobing
2026年6月19日
忙しい人のための美術館の歩き方
忙しい人のための美術館の歩き方
ちいさな美術館の学芸員
【よかったところ引用】 みなさんは、「メセナ」という言葉を聞いたことがありますか。芸術の庇護を意味するフランス語から来ている言葉で、企業が資金を出して芸術や文化の支援をする活動のことです。80年代から日本に根付いてきたこのメセナの理念が、マスメディアによる展覧会支援にも表れているのです。もちろん企業ブランディングという側面もあるでしょう。でも私が知る限りでは、展覧会に関わるマスメディアの人たちはみな文化を支えるという使命感、責任感を持ってやっていることは確かです。 だいぶ時代が飛びますが、この制度そのものを風刺を込めて作品にしたのが、20世紀を代表するフランスの芸術家マルセル・デュシャンでしょう。デュシャンは、ただの男性用小便器にサインだけを書き、《泉(Fountain)》というタイトルを付け、1917年にニューヨーク・アンデパンダン展に出品しました。つまりデュシャンは、何の変哲も無い便器だろうが、サインがあって、タイトルがあって、美術館に飾られたら、それがアートなんじゃないのかと問いかけたわけですね。厳密に言うと、ニューヨーク・アンデパンダン展の会場は、グランド・セントラル・パレスという展示ホールでしたが。アンデパンダン展は、サロン展覧会のことですが、この時ばかりは審査員たちが猛反対してデュシャンの《泉》は展示されませんでした。「選ばれた作品だから美術館に飾られるのか、はたまた美術館に飾られたら美術とみなされるのか。これは今の私たちにも十分刺さる問いかけではないでしょうか。
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