K "移動と階級" 2026年6月14日

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@weitangshaobing
2026年6月14日
移動と階級
移動と階級
伊藤将人
【よかったところ引用】 男性稼ぎ主モデルの家父長制の下、家族の柱として働き稼ぐ男性の意思に従って移動するのが「当然」であり、住まいの変更を主導する権利は男性にあるのが「当たり前」とされてきた。女性は男性の移動を一歩下がって支えるべきで、ときには男性の主体的な移動を阻害する存在ともみなされてきたのである。移住記事をはじめとするメディアの言説や表象には、こうした移動をめぐるジェンダー不平等を生産、再生産してきた部分がある。 本来、移動時間に何をするかは、本質的に意義はない。目を閉じることも、読書をすることも、仕事をすることも、ない移動」を価値の低いもの、「移動中に作業や仕事ができることを意義の高いものと位置付けている。生産性やタイパの向上を目的とする移動術は、それ自体が“生産性至上主義”と結びつき、商品化され、提供されているのである。 現在は学力や財産、または経験に恵まれた者が、それなりの努力や準備を経て初めて移動する時代となっていると指摘する。移動は限られた強者が行う貴重な“権利”となっており、逆に移動する権利を奪われ、地方で留まる多くの人々は、手持ちの資産や人間関係で人生をなんとかやりくりしていかなければならない時代となっている。社会的、政治的な移動と移動資本によって格差や不平等が生じている実態を的確に示した鋭い分析である。
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