
いちのべ
@ichinobe3
2026年6月19日
血を分けた子ども
オクテイヴィア・E・バトラー,
藤井光
読んでる
「夕方と、朝と、夜と」を読む。
両親の壮絶な死を経て大学生となった、ある遺伝性疾患を持つ主人公が、同じ疾患を持つパートナーと出会い、その母が入所している保養所を訪ねる話……という簡素なあらすじでは表現しきれないほど、様々な感情や人間性が詰まってて。
めちゃくちゃ面白くて、面白いからこそ、勢いで読み進められず、一話一話を大切に噛み締めたくなる短編集だ。各話ごとに後書きがあるのも影響しているかも。
たったひとつの遺伝子が人間を変えてしまう……というテーマから、最近読んだばかりの漫画『まどいのいきもの』を思い出した。あちらは銀河生物の寄生の影響だったが、この短編に登場する病も、患者は能力値が高まるという設定があるので。
あとがきに挙げられている『妻を帽子とまちがえた男』はいま受講している心理学概論でも紹介されていたので、俄然読まねばという気持ちに。

