🌾 "砂嵐に星屑" 2026年6月19日

🌾
🌾
@inahon
2026年6月19日
砂嵐に星屑
砂嵐に星屑
一穂ミチ
短編集4編。再読。半分読了。 〈春〉資料室の幽霊 以前、この話を読み出した時の衝撃を思い出した。 書き出しの段落が本当に自分で驚いた。 ----- どっちが自分にとっての「ホーム」なんだろう。 それぞれにお気に入りの場所、親しい相手、喜怒哀楽の思い出がありながら、定められない。 比べられないほど両方に愛着がある、というわけじゃなく、どっちもぴんとこない。地図上のどこにピンを刺していいのか未だにわからないし、これからもそうなのかもしれない。 ----- 宇垣アナウンサーも「なんでこんなに私の気持ちが分かるの?」と思った、みたいなことを言っていた気がする。本当にそうで、それはその人の過去とか立場から、どんな感情を抱くのかがわかり、かつそれを言語化できるということだから、すごいこと。 この物語の主人公は40歳を過ぎた女子アナ。女性が社会から求められる役割、笑いたくないのに笑わないといけない場面、後輩の雪乃に対するイラつき、全部わかるわかると思いながら読んだ。 頑張ってみよう、って思えるラスト。 〈夏〉泥舟のモラトリアム ニュース番組のデスク、50歳男が主人公。 娘との喧嘩がリアリティある。一生懸命仕事してるから怒りが湧いたんだろうな、と。窓際族より全然いいよ。そんなお父さん。 私自身、出版社勤務だけど、一般書でも週刊誌でもないし、とか思ってるが、そんなの外から見たら知らんこっちゃないし。“マスゴミ”なのかも。 みんな50歳になって人生考え直したくなるのかー。 20代でも人生考え直してるのに。一生続くのかも。 まだまだ可能性無限大だ、とか言ってる内に50歳になってるんだろうな。 「どれだけの人がやりたいこともできずに死んでいくのだろう」 やなく、 「どれだけの人がやりたいこともわからずに死んでいくのだろう」
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved