プールに降る雨 "骨を引き上げろ" 2026年6月19日

骨を引き上げろ
骨を引き上げろ
ジェスミン・ウォード,
石川由美子
図書館の新刊コーナーで目を引いた回顧録『私たちが刈り取った男たち』の著者紹介を見ると、本書と『歌え、葬られぬ者たちよ、歌え』で全米図書賞を二度にわたって受賞しているとのことで、みずからの嗅覚をたたえつつまずは小説を読んだのだった。 黒人で、かつ女性の著者によって書かれた小説を読むのははじめてかもしれない。 米国南部の架空の町、ボア・ソバージュを舞台にハリケーン・カトリーナが襲来する前後の十二日間を十代の少女の目を通して描く、ある黒人一家を中心とした物語。 ここで描かれる自然のなかでの生活は2005年の出来事とは思えないほどで、南部といえばでおなじみのフォークナーの時代とあまり変わっていないようにも思える。それは、貧困や人種間の分断、“行政の行き届いてなさ”にもあらわれている。 それゆえにたくましくならざるをえない人びとに向けられる主人公エシュの透徹した視線は、その過酷さもよろこびも、また自身の心の変化も余すことなく語りつくす。 つぎは『歌え、葬られぬ者たちよ、歌え』を読むしかない。 トップラーメン食べたい(と思って調べたら日清の日本未発売の商品で楽天とかで1個1450円で買えるらしい)。
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