
つう
@mot2tom
2026年6月20日
すべての、白いものたちの
ハン・ガン,
斎藤真理子
読み終わった
彼女はなぜ、白いものについて書いたのか。必然性がよく分からなかった。
色を連想したり、色から連想することがある。
韓国語には、単にきれいな白を表す単語と、生と死の寂しさをこもごもたたえた白を表す単語があるらしい。
作者の寂しさは、そういった寂しさだったのだろうか。積極的にわかろうとすると、いくつかの顔が浮かび、独自の合理性を独自のやり方でぶつけられる不快感に襲われた。
だから、わからないままにして最後まで読み、俺にはこういうものを美しいと感じる心がないからと開き直って、それが何となく嫌だった。
嫌だったので、初めからもう一度読み直した。真ん中あたりまで読んだところで、知らないアーティストの何かしらのコンセプトアルバムを聴いている感じがした。誰が何を歌おうとしているのかわからないが、歌われるいくつかの象徴は知っていて、こちらで自由に解釈して勝手に再構築できる。だとしたら、それは好きなものだった。
わかろうとせず、独り善がりにいいなと思う心をよく忘れる。思い出すトリガーが増えて良かった。

