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つう
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@mot2tom
  • 2026年10月28日
    純粋理性批判 上
    純粋理性批判 上
    序論と緒言を読み、後は読んでいられなくなり流し読み、つまみ読み、GPTと壁打ち。要は、(純粋)理性の限界を示し、形而上学の基盤を築き直そうとした本であり、『道徳形而上学原論』の準備と解釈。 「ア・プリオリな総合判断」という概念が難しかった。英語だと「synthetic a priori judgment」と表記され、一気に理解が進んだ。総合よりも結合と訳した方が分かりやすくないか。分析判断(analytic judgment)との対応も見えやすい。 他、以下の重要概念を知れて良かった。感性と悟性と理性、純粋直観と純粋概念、物自体と現象、超越論的、統覚など。 感想としては、カントすごい。
  • 2026年10月26日
    タイタンの妖女
    タイタンの妖女
    読み始め、シニカルにしようとしているのに何かぽやんとしていると感じ、読むのをやめたくなった。シニカルには切れ味を、ぽやんには温もりを期待してしまう。どちらも無かった。 途中、ぽやんとした童話的な文体がまさにシニカルさを演出していることに気付いた。 気付いてからは面白かった。全く違うテイストのシーンが、童話的でシニカルな文体というたった一本の糸で、一つの物語に織りなされている。火星軍隊の杜撰な脱走計画、水星のハーモニウムとボアズ、徹底的に無関心な神の教会、単体で面白い個性的なストーリーが違和感なく繋がっている。 数年前、知人に『スローターハウス5』を勧められて完読を断念した。今思えば、文体がぽやんとシニカルだったからだ。本作が同じ作者によるものだと気付いていたらこの本にも手を出さなかっただろう。 今ならあの本も面白く読めるのかも知れない。
  • 2026年10月24日
    スノウ・クラッシュ〔新版〕 下
    スノウ・クラッシュ〔新版〕 下
    情報とは何か。視覚的なもの、言語的なもの、生物的なもの、我々は理解のために分割しているが、物自体なるものがある。サイエンスとシットは同じ語源を持つ。「分ける」ということだ。閉じた系で繁殖する情報、環境へと生殖していく情報、絶対的情報と相対的情報の数千年単位のせめぎ合いが人類の歴史ということか。宗教も、ペストもヘルペスも、糞も愛も。 緊迫した戦闘シーンの最中、メタバース世界でバイクがマッハ1で壁にめり込んだり、人と犬の感動的な信頼の物語を爆発と「ステキ!」で締め括ったりと、上巻に引き続きシュールなユーモアが続くが、もう惑わされることはない。この世界はいつでも不条理でギャグなのだ。
  • 2026年10月24日
    スノウ・クラッシュ〔新版〕 上
    スノウ・クラッシュ〔新版〕 上
    1992年に書かれたSF小説。メタバースやアバターなどの概念を生んだとされる。 アナルコ・キャピタリズムが実現した世界が舞台。ハッカーの主人公と運び屋のヒロインが好奇心や不可抗力によりデジタルドラッグの謎に巻き込まれていく。 古代文明の神話や宗教を言語学的に紐解くことで徐々にその謎が明かされ、物語は深刻さを増していく。 独特のユーモアのために世界観を掴みづらいが、慣れると笑いどころが分かり面白くなってくる。馬鹿馬鹿しさが賢さと格好良さをコーティングしており、それを舐め取り甘噛みしながら知的興奮を味わうチョコレートアーモンド。
  • 2026年10月19日
    2001年宇宙の旅決定版
    2001年宇宙の旅決定版
    テーマは超越ではなかろうか。 人類がサルからエネルギー体になるまでの物語。そこには当然、人工知能の反乱も絡んでくる訳で。何かを超越すること。それはエントロピーから見る保護と破壊。「エントロピーの増大は人に理解できなくなるということ」という物理学者の言葉を思い出す。誰だったかな。
  • 2026年10月18日
    【オリジナル版】般若心経講義
    昭和前期に書かれた般若心経の解説書。 一切は空である。これを直観しない者のために仏教的諸概念は作られ、説明に用いられる。かつての仏教者達が築いた礎である。名の付いていない現象やそのプロセスは既に無いのではないかとさえ思う。これらの礎のもとに筆者は、様々な逸話や詩歌、西洋の思想を用いて根気強く説明する。その内のどれか1つは各人が自身にとって真に分かりやすい入力に当たるだろう。方便とはまさにこれかと感心した。
  • 2026年10月18日
    遅いインターネット
    宇野常寛は理想論を実現可能性を踏まえて展開するから好き。 タイムラインの潮目を気にして承認を得るための安易な発信を否定する。否定するだけでなく、共同幻想論やスロージャーナリズムなどの観点から今すぐにできる方法論を提示する。提示するだけでなく自らが実践者となり教育者となり、理想の実現に向けて動いている。 『庭の話』を経て、筆者本人は敗北感を味わっているらしいが、少なくとも私は肩を抱かれ背中を押されている。
  • 2026年10月16日
    短篇七芒星
    短篇七芒星
    会話劇。 雷撃が好きだった。馬鹿馬鹿しくも重大な苦悩。 代替には嫉妬した。同じセンスを持ちながら技法が無く描くことを諦めた世界だった。
  • 2026年10月12日
    華氏451度〔新訳版〕
    華氏451度〔新訳版〕
    作者が大切に感じるものを詰め込みねじ込み、訳者がそこにある本質を失うまいと丁寧に掬い移したのだろう。ここにある砂山はブラッドベリの頭の中に散らばっていた砂粒。大変な苦悩が伺える。ポエムとダイアログとディストピアSFがごた混ぜになっている。不思議というか、不可思議な豊かさがある。 モンターグに自分を重ね、自分にとってのクラリス、ベイティー、フェイバー、ミルドレッドを懐かしむ。知に対する自身の態度の変遷を思い返す。浅はかさと傲慢さを反省し、芽生えた諦念と謙虚さに期待する。
  • 2026年10月10日
    三体X 観想之宙
    三体X 観想之宙
    三体シリーズの二次創作。同人誌だと思って舐めてはいけない。時間と空間が無限にインフレーションする壮大な物語がそれによって呆然とする私の脳を追撃し続け、読む前の時空感覚にはしばらく戻ることができなかった。三体シリーズを初めて読んでから5年も経つのか。5年?塵だな。
  • 2026年10月10日
    三体0【ゼロ】 球状閃電 (ハヤカワ文庫SF)
    トラウマに対する回避と執着、人生の拠り所、確率的存在。三体シリーズの前身となる作品。 初めて三体を読んで5年経つのか。恐ろしい。
  • 2026年10月10日
    妻のオンパレード The cream of the notes 12
    森博嗣を接種。塵労に対するワクチン且つ解毒剤。
  • 2026年10月5日
    予言された世界
    予言された世界
    親子共著に惹かれて読んだが、親子共著である必然性は見受けられなかった。親子だなという感じはした。この二人が親子なのは面白い。もっと親子性にフォーカスしたもの、例えば対談が読みたいなと思ったが、それは叶わないことを知る。ご冥福をお祈りします。
  • 2026年10月5日
    両京十五日2 天命
    両京十五日2 天命
    前編が面白かったので読んだ。主人公側だけでなく悪党の背景も丁寧に描かれているので、全員に感情移入ができる。長編小説の醍醐味。戦国七雄や三国志あたりの物語はよく目にするが、明王朝も面白いかも。 本物が描かれている。本物の友情、本物の愛、本物の信仰、本物の幸せ。そういった本物性は一見薄っぺらく感じるもので、読み終わった直後は、友情・努力・勝利、はあ、少年漫画ですかといった感想だった。しかし思い返してみれば、命よりも重く永遠を目指す瞬間的な熱を帯びたそれらは、何よりも本物に違いないと、小波のような感動が打ち寄せて来る。 我々現代人は終わりを前提としている。始める前から終わった時のことを考えるし、命ないしちょっとした快を守るためにしばしば自ら終わらせる。在るべき大人の姿だと言わんばかり。私はそういったハリボテで演技的な熱に飽きてしまった。と言うよりも、初めから面白くはなく、周りの空気を察して順応していたに過ぎない。誰だってそうなのではないか。このまま偽物の中で偽物をやっていくくらいなら、孤独に或いは愛すべき馬鹿どもと本物をやって行こうと、この作品は思わせてくれる。
  • 2026年10月5日
    両京十五日1 凶兆
    両京十五日1 凶兆
    長い物語が読みたくて聞き始めた。食べ物や建物など、明の時代の文化が細かく記述されており楽しい。
  • 2026年10月5日
    恐怖を失った男
    恐怖を失った男
    集中力の要る作業をしながら聞き流すのにピッタリ。これを聞いていた一日は一瞬で終わった。 自信満々なアメリカ人白人男性が苦戦しながらも勝ち続けるので分かりやすく気持ちが良い。内省的な描写が気持ちばかりなのも良い。それから、伏線が容易で楽しかった。そうなるよね、うんうん!思った通りだ!それを期待していた!という展開が繰り広げられる。
  • 2026年9月10日
    三四郎
    三四郎
    所有についての苦悩は、誰かに所有されてしまうことで癒されるのではないか。 この後に『それから』『行人』『こゝろ』を書くことを思うと、居た堪れない気持ちになる。 「完全な主観に陥る瞬間」に希望を見出したのではないのか?駄目だったの? それはそうと、広田先生が好き。軽くて良かった。「畢竟広田先生はハイドリオタフヒアだ。」
  • 2026年9月10日
    つむじ風のスープ The cream of the notes 13
    森博嗣のエッセイ。クリームシリーズのおそらく最終回。
  • 2026年9月10日
    シモーヌ・ヴェイユ まっすぐに生きる勇気
    シモーヌ・ヴェイユ まっすぐに生きる勇気
    ヴェイユ語録
  • 2026年9月5日
    舞姫
    舞姫
    自由と自律の道徳は、不自由で他律の道徳に脅かされる。捨てるか、守り切った末に社会から切離されるか二択を迫られる。しかし、個人にそれを決断する力はない。事情についてはその際どうでも良いが、したがって説明するようなことではなく、説明したところで解られるものでもない。 本作を読んで、豊太郎を責める者と肩を持つ者とがあろうが、これはそういった次元の話ではなかろう。
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