
菜穂
@mblaq_0825
2026年6月10日
パンドラの匣
太宰治
読んでる
本のある暮らし
積読家
輪読会
輪読会にて
第二回 「正義と微笑」P26~P42
悩める16歳の少年である主人公。
家族との別離や学校での出来事など、傍から見れば些細に思える悩みかもしれません。けれど、その年代の人間にとっては切実そのものです。
だからこそ、思春期の苦しみを「大したことではない」と軽く扱ってはいけないのだと、胸がチクリとしました。
私にも似たような経験があります。
当時の自分にとっては深刻な問題なのに、大人たちは「そんなこと」と真剣に受け止めてくれなかった気がします。
そして今、自分もまた同じような大人になってしまっているのかもしれないと思いました。あの頃の感覚を忘れてはいけないな、と。
太宰治は大人の視点から少年を眺めるのではなく、まるで少年そのものになりきって心情を描いているように感じます。
短編集「女生徒」を読んだ時にも思いましたが、登場人物の内面に深く入り込んで描くからこそ、読者もまた自然とその心に寄り添い、共感できるのかもしれません。


