
K野
@knocano
2026年6月20日
銀河鉄道の夜
宮沢賢治
読み終わった
感想
ドラマ「銀河の一票」でたびたび話題が出てくる本作、実は読んだことがなかったのでこの機会に読了。
描写の美しさと不吉さと物悲しさを感じながらも当然難解さにとても理解できた気はせず。
ただ蠍の話と光景にうたれたジョバンニの「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでも一緒に行こう。僕はもうあのさそりのようにほんとうにみんなの幸のためならば僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない」の言葉にひどく悲しくなった。
決して恵まれているとは言えない状況の子どもがこんなことを言えてしまう気持ちってなんなんだろう。
「ほんとうにみんなの幸のためならば」が示すものはなんなのか。
ドラマの方では主人公が賢治の「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」の言葉を信条として繰り返している。
ジョバンニも父が危険な漁に出る必要もなく、またザネリが誰かをイジメの標的にしようとなどしなくなった先に自分の幸せもあると、けれどそこに辿り着く道はあまりにも険しいと無意識に知っているのか。
いろいろな形でこれからも何度も繰り返し読んでみたいと思う。




