
楡
@etemotust
2026年6月20日
急に具合が悪くなる
宮野真生子,
磯野真穂
読み終わった
こんなにパワフルに生きられるかな、と予想とは違う方向で憂鬱になった。健康体なのにこんなことで憂鬱になるなんて本当にどうしようなく、その情けなさにほとほと嫌になるね。
「安易な物語に取り込まれない」というのは、共感するところがすごくある(村上春樹のアンダーグラウンドを思い出ながら)一方で、闘病という文脈に立った時にも私は物語に取り込まれずにいられるだろうか?と自省した。
「しかし先の契約関係で適切とされる振る舞い方が、この関係に埋め込まれると、契約によって結ばれる目的を喪失したまま、関係だけが契約的になります。到着地点がないため、徒歩旅行は輸送にもなりえず、疑似契約関係のまま、二人は動きを奪われその場に固定されてしまいます。」このあたりの箇所は昨今の「正しい/適切な」コミュニケーションへの違和感が言語化されててすばらし〜と思った。
「受取勘定をどれほど遠い未来に延ばし得るか」これは三木清の言葉の引用だけど、いい言葉だな、と。線で生きたいなら、このメンタリティが確かに必要そう。
「その人が大切な存在になればなるほど、その人に「さようなら」をいう日の手ざわりがより確かになってゆく。こういう話は、映画や小説で起こればいいわけで、実際の人生に、しかも私の人生で起こる必要はない「にもかかわらず」それが起こってしまう。」と本文中にあっただけに映画を心して観たい。