
よろこびイサンディ
@yorocobi_isandy
2026年6月21日
増補 ネガティヴ・ケイパビリティで生きる
朱喜哲,
杉谷和哉,
谷川嘉浩
読んでる
時代の趨勢なる風をいっぱいに帆へ受けて、快調に全速力している文芸評論家が何かの動画で紹介していたような朧気なる記憶があった。
書店で本書を見た際、文庫化されたのは、この文芸評論家の仕業であるところまでは推察が及んだ。
鼎談が為された当時、三者は皆、30代だった。
30代前半がふたり、30代後半がひとり。
30代前半だったふたりは、僕と生まれ年が同じだ。
ネガティヴ・ケイパビリティを題名に掲げているが、それについてばかりの具体的な会話、ということではない。
本書を読みさしにして、ふと離れている時間に「あの本は確かにネガティヴ・ケイパビリティについて書かれている」と思い至る、といった具合の俯瞰した気づきを必要とする。
個人的な前提を踏まえれば、併読している村上春樹と川上未映子の対談本に比すれば、何かと深度が浅い印象を受ける。
(そう、僕は今、対談本と鼎談本を併読している!)
以前に読了した対談本のことではあるが、適当に調子を合わせて、権威者にへりくだる嫌いばかりが目立つ作品よりは、幾分か読み応えはある。
至極、読みやすい。
読みやすいのは、必ずしも悪いことではない。
読了は来月になるのではないか。

