
数奇
@suuqi
2026年6月20日

ボトルネック(新潮文庫)
米澤穂信
読み終わった
本来生まれてこなかった姉がいる世界線へ行くというあらすじが前から気になっていて読んだ。別の世界線からきた主人公を姉が受け入れて、互いに微妙な関係性を保ちながらそれぞれの世界の違いを協力して謎解きしていく展開にはワクワクさせられたものの、全体的には好きになれない作品だったなあというのが正直な感想。文章自体も好きになれず(同著者の他作品では気にならなかったのだが)、もったいぶった言い回しがいちいち引っかかる。「あのときこうしていれば」という要素の面白さもあまり感じられず、運命の分かれ目に対して納得感を得がたい上に、それを「想像力がない」と責めるのは無理があるだろうと思ってしまう。結果的に姉の想像力も足りてなかったという落とし所やラストの胸糞の悪さは嫌いじゃないのだが。トドメを指すような最後の一行は秀逸だと思った。


