
chroju
@chroju
2026年6月19日
魔法の石板
堀江敏幸
読んでる
@ 本の読める店fuzkue初台
“幸福であることの不可能とは、彼が仮定した執筆の必要条件であって、ほんとうにそうだと嘆いているわけではない。この仮定された不幸は二番目の断章でただちに絶望とむすばれ、文章を書くことが、その内容にかかわらず本質的に前向きな行為でしかありえないと自分に言い聞かせている。書きたいことがない、書くべきことがないと嘆きながらそれでも書くのは、作品を生み出す動機がすべて前向きなものであり、それを否定するのは書き手として中途半端な甘えを、へんに文学を気取った偽りを許すことになるからだ。”
(Page 157)
