
ぽんぽこピッツァ2号店
@tamagodyeah
2026年6月21日
ジンタルス RED AMBER
皆川博子
読み終わった
読書記325
重厚かつ複雑な物語を、読者を置いてきぼりにすることなくまとめ上げた手腕に改めて感服する。
ロシアの農奴ミーシャと、彼が描く琥珀(ジンタルス)の物語が交互に繰り返されながら進む。それぞれの物語の中でも、語り手が入れ替わり、波に飲まれて運ばれていく流木のような気持ちになる読書だった。
物語を心に秘め続けたミーシャは過酷な環境を友と生き延び、友を失ったジンタルスは己を失う。自分ではどうにもならない大きな流れに翻弄されているのは同じだけど、2人は異なる未来を進む。