ピエ "星を編む" 2026年6月21日

ピエ
ピエ
@pie_202
2026年6月21日
星を編む
星を編む
凪良ゆう
実家に帰ったところ、母の読みかけの本の中にあったので借りて読んだ。時間が足りず、短編3作中の2作目まで。 表題作を読んでいたら作中作として『汝、星のごとく』が出てきて、ようやく続編であると気づく。そもそも凪良ゆう作品を読むのが初めてだったのだが、前作を読んでいなくとも違和感なく、面白く読んだ。 現代日本を舞台にした小説をほとんど読まないのだが、本作を読んでその理由の一つに気づいた。登場人物を現代人としての自分の価値観でジャッジしてしまうため、「自分」というノイズが混じりすぎる。 私は本を読む時に自分という存在を意識したくないのだが、自分と近い世界の人間が描かれるほど、登場人物と自分との距離感を測るように読んでしまう。特に表題作を読んでいる時、「登場人物たちの感覚がひと昔前の男女観という感じだな…作者は50代くらいかな…」などと考えている自分に気づき、ぞっとした。 短編なのではっきりとは判断を下せないが、作者の倫理観が私には合わなかったかなと思う。特に、互いに本気の恋なら大人が未成年と付き合うこと自体には問題が無いような書き方はちょっと…前作を読んでいれば違う受け止め方ができたのかもしれないが。 前世紀までに書かれたものは今の感覚とは切り離して読めるが(それでも受け入れ難い表現はもちろんある)、同じ時代に生きる人が書いたものとなると厳しい目を向けてしまい、「これはどういう意図で書いているのだろう…」などと考えてしまうのがしんどいな〜と思う。
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