
sovaco
@sovacocco
2026年6月21日
居るのはつらいよ
東畑開人
読み終わった
読了!
エッセイっぽくて語り口はすごく軽やか!
専門用語も出てくるけれど、すらすら読めてすごくためになった学術書だった。
この本を手に取ったのは、あるラジオの人生相談がきっかけ。
「休職中、家族が気を遣って理由を聞いてくれない。もっと慰めてほしい」という相談への回答として、この本が紹介されてたので読みました。
▫️ 「大切な人が傷ついている時、自分に何ができるのか」
自分も、周りの大切な人も心を病んでしまうことがあった。
そんな時、「自分はこのままでいいのか」「何かしてあげたいけれど、正解って何?」「何かすることは正しいことなのか?」「何もしないでいるだけでいいのか?」
って、ずっとモヤモヤしていた。
かつては「何かできるはず」と思ってたけど、この本を読んでその理由がすごく腑に落ちた。
舞台は精神科のデイケア。
そこでの患者さんの何気ない動作一つをとっても、一般人と専門職では見え方が全く違う。根底に知識があるか、理由が分かっているかで、「その人が今、回復に向かっているのか」という受け取り方が変わる。
「人から見たらただの動作なのに、そこに意味や理由を見出していく」というプロセスを通して自分の理解が深まった気がする。
▫️ 「ケア」と「セラピー」の役割
ケア: そこに居ることを可能にし、日常を維持するもの。
セラピー: 心の深い部分に触れて、自分を見つめ直すのを助けるもの。
みんながセラピーをすれば良くなるわけではなく、まずは「居られる」という土台(ケア)がないと難しいことがよく分かった。
これまで「ただ一緒にいるだけのケアって意味があるのかな?」と思っていたけれど、ケアが決して意味のないものではないのもよく分かった。
正解があるわけではないけれど、確実に理解が深まった気がする。
ただそこに居るだけで心が擦り減ったり、息苦しかったりする。そんな「居る」ことの難しさに寄り添い、ずっとモヤモヤしていたことを綺麗に言語化して、分かりやすく解説してくれた!出会えてよかった一冊!