𝕄𝔼𝕋𝔸𝕐𝔸 "差別はたいてい悪意のない人が..." 2026年6月21日

差別はたいてい悪意のない人がする
白人至上主義団体のKKKのように、殺人や放火などの犯罪を犯す非道で奇怪な姿を想像しているなら、自分は絶対にそのような人ではないと考えるだろう。しかし、差別は私たちが思うよりも平凡で日常的なものである。固定観念を持つことも、他の集団に敵愾心を持つことも、きわめて容易なことだ。だれかを差別しない可能性なんて、実はほとんど存在しない。(65頁) だれにでも表現の自由があると言われる。しかし、実際にマジョリティとマイノリティの自由は同じではない。ジョン・スチュアート・ミルが「自由論」で指摘したように、マジョリティはマイノリティの意見を思いきり攻撃することができる。一方、マイノリティは「穏やかな言葉を慎重に選んで、不要な攻撃を受けないように用心」するよう求められる。しかしマジョリティは、マイノリティの話に耳をかたむけないまま、かれらに丁寧に話すことを要求する。表現の自由があるように見えているが、実のところは沈黙の強要である。(181-182頁)
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved