
人工芝
@_k55y
2026年6月22日
滅びの前のシャングリラ
凪良ゆう
読み終わった
タイトルやあらすじから想像していた以上に、
人の感情を丁寧に描いた作品だった。
読み始める前は壮大な終末の物語を想像していたけれど、実際にページをめくると目に入ってくるのは、一人ひとりの人生や抱えている想いだった。
登場人物たちは決して完璧ではなく、どこか不器用で、自分自身とも周囲とも向き合いながら進んでいく。
その姿がとても人間らしく、気付けば物語の中に引き込まれていた。
文章は読みやすいのに、胸の奥に静かに残る言葉が多い。派手な展開を追うというよりも、登場人物たちの心の動きを見守るような読書体験。
残された時間の中で人は何を大切にするのか。
切なさや温かさ、苦しさや優しさ。そのどれか一つではなく、さまざまな感情が静かに積み重なっていく。
大きな物語を読んだというより、誰かの人生に少しだけ触れさせてもらったような気持ちになる一冊だった。





