1129_ymoi "ガザ ある戦争の物語" 2026年6月22日

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2026年6月22日
ガザ ある戦争の物語
ガザ ある戦争の物語
ディーナー・ホサーム・アブールバイア,
山本薫,
溝川貴己
この残酷さ、非情さ、異常さを狂気と呼ばずになんと言えばいいのか。 --- 二〇一四年には、国連が「ガザは二〇二〇年に人が住めない場所になる」と結論づけた報告書を発表していた。こういった積み重ねの上に、虐殺は起きた。 世界に刻まれたこの取り返しのつかない傷を前にして、私たちは何を語ればいいのだろうか。この文章を書いている時までに、少なくともガザの住人の三三人に一人が殺され、建物の九割が瓦礫と化した。投下された二〇万トンもの爆発物のうち六万六千トンが不発弾として残っていると推計され、汚染された大地がどうやって元に戻るのか、想像もつかない。地平線まで続く瓦礫の山には、人間の生きていた痕跡を見つけることすら難しい。 イスラエルはただ命を奪ったのではなかった。一つの土地を、人間が住めない場所に変えてしまった。人の人間的な営みを可能にするあらゆる基盤を葬り去ってしまった。そして、私たちはこれを許してしまった。一つの人間社会をこのように公然と抹消しようとしても罰せられないという前例を増やしてしまった。 (訳者あとがき, p.71-72。)
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