時間のかかる読書人 "おやときどきこども" 2026年6月22日

おやときどきこども
それでも、道子はいまも私たちの間で生き続けています。あの日、堤防の上を快走した道子を、そして、つづり方と出会って現実という景色を発見したもうひとりの道子を、子どもたちの中から日々発見します。 子どもたちは、大人が設定したミッションの間を縫って束の間の遊びに興じます。 それは子どもたち独特の、決して大人が奪うことのできない才能です。そうやって遊びを忘れない子どもたちの前には、自ずと世界が開けていきます。それを目撃するたびに、私はいつも新しく子どもたちに出会い直したような気持ちになります。 子どもたちを見てみたら、一人ひとりの素晴らしさに気づいた。私はそんなわかったような話をしたいわけではありません。そうではなくて、意味なく当たり前のように転がっている無数の「自分独特の生き方」を目前にしたときに、心の底から湧き上がってくる感動について話がしたいのです。そんな思いで、私はいまこの本を書いています。
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