時間のかかる読書人 "おやときどきこども" 2026年6月22日

おやときどきこども
自分を離れて自分を見ることで、やがて一層よく自分に戻ることができます。そうすることで内面を静観し、味わうことができるようになります。 苦しい感情が湧いたときには、相手を責めるのでも、卑屈になるのでもなく、ただ自分の感情をそのまま味わうことから見えてくるものがあるかもしれません。そして、自分の掌を見つめながら「これでいいのだ」とひとり小さく頷くことができれば、その人はようやく一歩ずつ自分の道を進むことができるでしょう。 自立とは、社会の中で他の力を借りずに自分の力で生きていくことではなく、むしろ不安定な社会の中で自分の足場を確かめっっ歩む過程の中から自ずと表出するものだと思うのです。「依存先を増やすこと」が自立であるという話もありますが、増やすまでもなく、私という存在に初めから多くの人たちの影が織り込まれています。その影たちを含んだ「私」を味わうことから、自分の道が始まるのだと思います。
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