Unununium "虎よ、虎よ!" 2026年6月22日

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@Unununium_111
2026年6月22日
虎よ、虎よ!
虎よ、虎よ!
アルフレッド・ベスター,
中田耕治
本を読む醍醐味を味わえた作品。 読み慣れない長編SF作品で、惑星間戦争などイメージがつかず読み終わるまでに苦労したが、「ジョウント」というテレポテーション能力で世界と宇宙を瞬時に移動するスケールの大きさに圧倒された。全編を通して展開がめちゃくちゃ早く、良く理解できないまま進んでいく点もあったが、読み進めると違和感のあるセリフや展開が伏線になっていたりと納得できた。 また本書は、私が幼い頃に好きだった「巌窟王」に着想を得た復讐譚である点も凄く読みごたえがあって楽しめた。 【以下、ネタバレ注意】 本を読む醍醐味を味わえたと感じたのは、テレポテーションで一瞬で場面が変わる点もさることながら、ラストの共感覚のシーンが凄まじいかったからである。 全ての感覚も時間も空間も超越するあの描写は、読書体験でしか経験できないと感じた。また文章表現だけでなく、文字のタッチなどで共感覚を表現しているのも凄いと思った。これも本ならではの表現で、こんなに色々なレイアウトがならぶ小説は初めてだった。 強烈な復讐から次第に贖罪と救済に変わっていく点も見どころだった。
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