
りら
@AnneLilas
2026年6月22日
青ノ果テ
伊与原新
読み終わった
聴き終わった
エピグラフ
本の中の本
天体観測
部活小説
@ 自宅
初めて読む伊与原新作品。
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の舞台を巡って、花巻の地である因縁を抱えて邂逅した高校生たちのひと夏の物語。
はじめから予感していたことではあるけれど、やはり『銀河鉄道の夜』を事前に再読してからの方が読み応えがあっただろうと痛感するほど賢治の世界の根幹にまで触れる奥行きを湛えた作品だった。
地学部全体の夏の課題である巡見をこなしながら、怪我で鬱屈した主人公の朧げな記憶、ヒロインの消えた理由、謎めいた転校生の秘密が、賢治の作品とそれぞれ絡み合ってミステリー色を増していく構成が思いのほかスリリング。
いつか賢治を読み直して、ゆかりの地を自分の足で巡ってみたいと思った。
備忘録。
ところでラノベレーベルだし、この真っ青なら表紙(装画はsyo5)だから、これも「ブルーライト文芸」というものに該当するのかと思い、以前目にした記事を読んでみたら、「田舎」「夏」「ヒロインの消失」と来て条件的にはまさにドンピシャなのだけれど、後の直木賞作家の作品であることからしていい意味でラノベっぽさは感じられなかった。
https://toyokeizai.net/articles/-/737591?display=b
正確にはエピグラフではないけど、各章冒頭に掲げられたのは、「オホーツク挽歌」、「薤露青」、『春と修羅』「序」より。
オーディブル1.7→2.0倍速。